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32February, 1999
剪定作業とぶどう棚の修繕

厳しい寒さの中でも仕事は山積です

1月もあっという間に終わり2月になってしましました。ぶどう園では剪定の作業が大詰めを迎えています。棚栽培の場合の剪定は例えるならば、”植木職人さんの技”のようなものが必要になります。枝の勢いなどを見きわめながら今年の収穫はもちろん、来年再来年の枝振りもイメージしながら切り落としてきます。未熟者は迷いはじめるとなかなか切れません。それこそ熟練の技をみがかなくてはなりません。剪定を早く終えて、昨年の大雪でいたんだ棚の針金を張り替えも残されています。どうやら今のところ大雪はありませんが、こんど去年並みの雪がふればひとたまりもありません。今の内に修理しておかないと大変なことになってしまします。
さて工場では昨年のワインをろ過してビン詰めの準備を進めています。まだ若干の濁りが残るワインをろ過して透明度を高めていきます。オリも取り除かれ、透明になったとこで、ワインのおおまかな姿を掴むことができます。作業が思い通りにできれば、昨年の秋の仕込みに思いを馳せ、”やれやれここまできたか…”と充実した一瞬を楽しむこともできます。あとは少しでも良い状態でビンに詰めて、熟成にまかせることになります。工場は火の気も無く、陽も入らないのでまさに底冷え。しかしワインをタンクからタンクへ移したり、ろ過をしたりすることを考えると寒い方がよいのです。その点ぶどう園は日当たりもよく、風さえなければぽかぽかです。剪定した枝は燃やしてしまうので、そのおき火で焼き芋を焼くこともできます。いずれにしても、春が来るまでには片付けなければならない仕事です。