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27September, 1998
収穫の始まり

いよいよ始まりました

9月に入り、いよいよぶどうの収穫とワインの仕込が始まりました。今年は多くの農作物の生育が早かったようですが、ぶどうも例外ではありません。もちろん品種によってばらつきはありますが、昨年より早めに収穫できそうです。収穫間近となったぶどうは収穫前にサンプリングをして、糖度と酸を簡単に分析します。過去の数字とも見比べて、また、ぶどうの状態もよく観察し、いつ収穫するかを決めます。もう一つ大切なのは天気です。収穫前のぶどうは大変デリケートですので、雨が続くと病気にやられてしまいます。

台風4号もどうにかやり過ごしました

さっさと夏をどこかへ追いやってしまった台風4号。関東から東北にかけて長雨をもたらしましたが、山梨では、中央線が止まった程度で、農作物への直接の被害はありませんでした。しかし、9月上旬収穫の品種にとってはダメージの大きい雨でした。台風をやり過ごした後、シャルドネをはじめ、一部ブラッククーンなどを収穫し、現在発酵中です。発酵中のワインの独特の香りが立ちこめています。これから10月末までの間、次々とぶどうが収穫され運び込まれます。いままでの天気を恨んだところで何も始まりません。こういう年こそ、ワインの造り手の技量が問われるのだと肝に銘じて、作業をすすめるのです。収穫が終わり次第、もう少し詳しくレポートする予定です。