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78December, 2002
ブランデーの蒸溜

2002年新酒を少しだけ発売します

いよいよ今年も12月。甲府盆地も朝晩冷え込む日も増えてきましたが、比較的穏やかな日が続いています。ぶどう園では落葉も終わり、ぶどうの樹は休眠状態になります。人間も休眠したくなりますが、今年の締めくくりに向けてもう一仕事しなくてはなりません。
今年も少しだけですが、甲州種から造った新酒を用意しました。口に含んだ時、わずかに甘く感じるように仕上げてあります。この時期だけの旬のワインを是非お試し下さい。

キザンワイン 白 2002 新酒 (720ml 1200)
2002年収穫の甲州種100%。フレッシュな柑橘系の香りと熟した果実を思わせるはつみつ様の香りがほのかに感じられます。ふくよかな口当たりとともに、爽やかや酸味が広がる白ワインです。豊かな果実味と切れ味の良い後味がバランス良く、冬の食卓に良くあうワインです

新酒は数量が限られておりますので品切れの際はご容赦下さい。

ブランデーの蒸留をしています

ワイナリーの中では、今年の甲州種から醸造した、ブランデー原酒用のワインを蒸留しています。基本的には「ラ・フリューティスト」の原酒になるものです。一度に300リッター程度のワインを蒸留できる小型の蒸留器ですので、とても時間がかかります。一時間に得られる蒸留液は約35リッター。タンクを満たすには果てしない時間がかかるような気がします。朝暗いうちから釜に火をいれ、一日12時間以上は蒸留の番をしなくてはなりません。蒸留する前の原酒のワインの香り、蒸留器から流れ出てくる蒸留液の香り。どちらもはっとさせられるような華やかさがありますが、両者は全く異なるものです。溢れんばかりの香気に鼻腔がくすぐられるのは一瞬で、あとはどこか緊張しながら、延々とバーナーがうなる音に包まれています。