雨の多い8月
雨の多い8月でした。
異常に長い梅雨が明けていよいよ本格的な夏、といきたいところでしたが、梅雨明け後数日は夏らしい天気になったものの、8月も7月同様涼しく雨が多い日が続きました。特にお盆中は激しい雨になり季節感は完全に狂わされました。10年ぶりともいわれる異常気象ですが、ぶどうは成熟期に入っています。色づき(ベレーゾーン期)の始まりは猛暑だった昨年より数日遅れいている程度でほぼ平年並みとなったようです。また低温だったことから糖度の上昇が遅れているのではとの懸念もありましたが、今のところ平年並みにまでなっています。ただ酸の減少は遅れているようで、これから心配される病気の発生との兼ね合いもあり収穫時期には悩まされそうです。また日照不足の影響がぶどうのフレーバーにどうでるのかは未知数です。
8月下旬はカサマークが並んだ天気予報を裏切り、比較的日差しもあり降水量は少ない状態になっています。いままでの分をすこしでも取り戻すために30分でも1時間でも多く日の光がぶどうに降り注いで欲しいものです。
甲州種も少しづつピンク色に染まってきました(8月27日撮影)。
シャルドネやメルローでは灰色カビ病などが、カベルネソービニオンでは果梗萎縮などの症状がでていますが、甲州種に関しては現在のところ大きな問題はありませんが、今後糖度が上昇するにつれて晩腐病などの発生に注意しなければなりません。