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103January, 2005
2005年を迎えて

2005年を迎えて。

あけましておめでとうございます。本年の機山ワインをよろしくお願い致します。昨年2004年は記録的な猛暑に加え台風の上陸や被害も記録的となり激しい気候に振り回された年でした。2003年の冷夏に続いての猛暑。「温暖化による異常気象」が半ば常識のようにいわれる昨今ですが、案外自然とは動的なものかもしれません。二酸化炭素排出などの人為が気象に影響を与えているとの理解が一般化していますが、広く見るとこれも人間のおごりの一部で、もっと大きな力の作用を見逃しているだけではないだろうかと思うことがあります。どうしようもなく雨に降られるとき、冷たい季節風に吹き飛ばされそうになるとき、蒸し暑さの中で延々と草と格闘するとき、畑で自然の寛容を感じるのは限られた時間でしかありません。
昨年の秋頃から日本のワインが雑誌や新聞などの記事に登場する機会が増えているように見受けられます。日本のワインに対して海外からのワインに対するのと同じ視線が向けられるようになったことを感じます。日本のワインがより多くの方にとって身近な存在になることは大変喜ばしいことだと思います。同時にワインの向こう側のぶどう畑やワイン造りの情景に思いを致す良い機会を提供することができればと思っています。