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4October, 1996
赤ワインの仕込み

今月のぶどう園

赤ワイン用のぶどうはほぼ平年並みの時期に収穫が終わりました。ベリーアリカントAは9月11日に、ブラッククイーンは9月16日、24日と2日に分けて収穫しました。残るは甲州種と僅かなカベルネソービニオン。今年は秋が少し早かったせいかどのぶどうも色づきがよくなっています。

甲州
カベルネソービニオン

今月のお仕事

• 赤ワインの仕込み
9月の仕事。それは赤ワインの仕込みです。機山ワインの赤ワインの主な原料、ブラッククイーンは9月中旬が収穫時期。ワイナリーに運び込まれたぶどうはどんどこ破砕機に放り込まれます。ここで実は茎から外されて潰され、そのままタンクへ送られます。そして発酵。温度や発酵の進み具合を毎日チェックします。そして発酵がほぼ終わったところで圧搾。その前にタンクから自然に流出する分を別のタンクへ移します。残りをタンクの下部にあるマンホールからかき出し、圧搾機で搾り上げておしまい。という作業を仕込んだタンクそれぞれについて進めて行くわけです。少ないタンクを最大限に回転させるため、発酵の進み具合とぶどうの様子と天気とカレンダーをアタマの中で毎日ぐるぐるさせるのです。

今月のひとりごと

やっと赤ワインの仕込がどうにかこうにかメドが立ってきました。今年は夏までは期待させてくれた割には秋が早くてちょっとばかしがっくし・・・という面もありましたが、まあ無事収穫ができたのは感謝しなくては。しかしぶどうの樹も毎年よくやるよね! 収穫してしまうと、”あっ終わったんだ・・・”と一抹の寂しさと不安がよぎるのですが、1年経つとまたちゃんと実を付けてくれる。もちろん人間様もいろいろと手を貸しますよ。でも人間がポツンといてもぶどうは成らないんだな。人間は収穫してからせっせとワインを造るわけです。でもここでも微生物様がいないとまたこれがワインはできないんだよな。仕込でツンツンしながら仕事をしているとついつい全体のなかでの人間の役割をわすれそうになるのです。いかんいかん。