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22April, 1998
ぶどうの水揚げ

今月のぶどう園

4月を迎え、春が一気にやってきました。周囲の果樹園では桃やスモモの花が満開です。ぶどうの芽吹きはもう少し先ですが、芽はだんだんふくらみを増しきました。暖かい日にはツルの切り口から根から吸い上げれた水分がしたたりおちてきます。

今月のワイナリー

ワインのろ過や充填の仕事が何とか片づきワインはタンクからビン貯蔵庫へと運び込まれていきます。まだ若干のワインがタンクに残っていますが、とりあえずやれやれといったところです。工場はとにかく清潔にして、仕事の中心はぶどう園へと移っていきます。

今月の読書会

ワインのみならず、日本で酒の研究といえばこれ、というべき本が出版されました。
• 坂口謹一郎酒学集成(全5巻)

1.  日本の酒文化 (4-00-026186-x)
2. 世界の酒の旅 (4-00-026187-8)
3. 愛酒樂酔 (ISBN4-00-026188-6)
4. 酒中つれづれ (ISBN4-00-026189-4)
5. 発酵と酒学 (ISBN4-00-026190-8)
岩波書店 各3700

日本の酒の研究といえばいわずと知れた坂口謹一郎先生の著作のまさに集大成。研究者として、また洒脱な文人として活躍された足跡をたどることができる。著名な「日本の酒」「世界の酒」(いずれも岩波新書)はもちろん、随筆や講演も収録されています。改めて読んでみるとその新しさに驚かされます。酒に関するあらゆる側面を考え直すことができると思います。

今月のひとりごと

初夏の様な陽気でこりゃ一気にくるな、と思ったら冬に逆戻りの様な寒さ….一進一退ですがぶどうの芽も春めいてきました。瓶詰めもメドが立って、やれやれと思ったのも束の間、今年は芽吹きが早そうでもたもたしてはいられません。自然の営みは休むことはないのです。