Topics

121July, 2006
梅雨らしい梅雨

梅雨らしい梅雨になっています。
本格的な雨のシーズンになり、蒸暑く梅雨らしい日々が続いています。甲府盆地では6月9日に梅雨入りしたと発表されました。ほぼ平年並のようですが、梅雨入り後は曇りや雨の日が多くなり、梅雨らしい梅雨になっています。梅雨の晴れ間で真夏のような日差しの日もあり、降水量も多いという印象ではありませんが、まだこれから梅雨後半の天気がきになるところです。
6月は果樹栽培にとっては収穫期に匹敵する程忙しい季節なのです。ぶどうではツルがどんどん伸び、しばらく放っておくとすぐにヤブのようになってしまいますし、草も力強く伸びてきます。また梅雨時はぶどうにとってはカビなどの病気の感染期にあたります。この時期に症状がでるベト病やこれから発病する灰色カビ病、収穫直前に症状が現れる晩腐病など、例年何かしらの病気に悩まされます。雨によって感染が広がるものは、ぶどうの房に雨を当てないことがもっとも効果的です。というわけで、畝ごとビニルで覆ってしまう「レインカット」や、一房づつワックス紙で「カサ」をかける方法で、雨よけをします。しかしこの「カサかけ」はとても大変な作業で、海外の栽培家がみたら間違いなく「クレイジー!」といわれそうな仕事です。しかし梅雨時に雨の間を縫いながらの作業で、特に晩腐病のリスクは劇的に小さくなりますので、毎年肩こりと闘いながら作業しています。

伸びすぎたツルは・・
ばっさりと切ってしまいます。そしてこの後ビニルで被覆します。(シャルドネ:6月12日撮影)
結実するとどんどん膨らんで行きます。(シャルドネ:6月12日撮影)
だいぶぶどうらしくなってきました。(シャルドネ:7月1日撮影)
陽にかざすと透けて見えるようになってきました。(シャルドネ:7月4日撮影)
甲州種も大きくなってきました。(7月4日撮影)