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110August, 2005
夏の到来

本格的な夏の到来です。
山梨では7月18日に梅雨が明けたと発表されました。梅雨期間中の降水量もほぼ平年並みとなったようです。梅雨時期は病気の発生時期ですが、シャルドネの一部に灰色カビ病が発生しました。この病気は房の内側から発病して広がっていきますので、シャルドネのように果粒が密着する品種によく見られるものです。完熟したぶどうにこの病原菌が繁殖すると「貴腐ぶどう」となりますが、未熟果につくと厄介な病気です。幸い梅雨明け以降気温も上がり湿度も下がったお陰で、深刻な被害には及んでいません。しかし、季節が秋めいて気温が下がってくると再発することがありますし、台風など豪雨で裂果が生じるとそこから大発生することもあります。
7月下旬には早速台風の接近もありましたが、東へそれた為に多少雨が降った程度でした。最後のぶどうの収穫が終わるまでのはまだ2ヶ月以上ありますが、仕込みを前にして気ばかりは盛り上がる今日この頃です。
メルローは色づきが始まり、青い果粒と赤紫の果粒が共存しています。(7月30日撮影)
カベルネソービニオンはまだ色づき前です。(7月30日撮影)
棚栽培のシャルドネは果粒がだいぶ柔らかくなってきました。(8月2日撮影)
甲州種にもほんのりとピンク色にそまりかけた果粒が見え始めています。(8月2日撮影)