Topics

79January, 2003
今年もよろしくおねがいします

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。本年も機山ワインをよろしくお願いいたします。皆さんはどのようなお正月をお迎えでしょうか。慌ただしい年末からほんの一晩で一転、穏やかなゆったりとした時間を過ごしている方も多いでしょう。年末と年始の世の中の変わりようは、なんとも異常とも思えるほどです。しかしどうにか区切りをつけてしまおうというのも生活の知恵かもしれません。気分を一新させるのに、こんなに効果的なタイミングは他には見あたりません。
さて2003年、社会情勢はこれでもかというくらい不透明で、「明るい展望」などにはほとんどお目にかかりません。ワイン業界もご多分に漏れず酒税の増税や、出荷量の減少など思わず下を向きたくなるような話題には事欠きません。経済発展こそが人々を豊かにする、という観点からすれば、今年もまたダメか、という事になるかもしれません。しかし、物質的には十分に豊かになった日本で、この上になにが必要かと考えるともう少し違った方向も見えてくるのではないでしょうか。自然環境に目を向けた生活、家族との時間、産地と密接した食材がもたらす食卓。価値観は少しづつ変化しているように思えます。
ワインを知る、ということから、ワインを楽しむ、という方向へワインの消費者の考え方も変わりつつあると思います。食事と共に、家族や仲間との語らいに欠かせないものとしてのワインの存在意義はますます大きくなって行くでしょう。世界の大きなワイン市場の中で私共のワインがささやかながらも、小さな幸福を演出する日常的なものとしての役割を果たせるように、皆さんのご期待にそえるワインを提供すべく本年も努力したいと思います。