台風9号の接近
今年の仕込みが始まりました。
いよいよ今年の仕込みが始まりました。9月9日のシャルドネの収穫に始まり、ブラッククイーン、メルローと進んで、ほぼ道半ばといったところです。シャルドネの収穫直前、9月6日には台風9号が接近し、非常に強い雨や風に見舞われました。2日程で200mmを超えるような雨となってしまい、収穫前のぶどうへの影響が心配されまさに生きた心地がしませんでした。幸いぶどうには直接の影響は殆ど無く、もっとも恐れていた裂果も軽微な程度で済みました。台風が通り過ぎた翌朝、庭に出てみると細長い「コルクの木」が根本から倒れていました。改めて自然現象の怖さを思い知らされた気がしました。
9月も中旬になると残暑が厳しくなり、気温が高く降水量が少ない状況が続きました。8月の高温小雨、厳しい残暑とぶどう栽培には有り難い気象状況にも思えますが、7月の日照不足の影響か、糖度はほぼ平年並み、高温の影響で赤品種には一部着色不良や急激な酸の現象などが見られています。しかし台風の直撃を受けながらも平年並みの収穫が得られるのは尊いことではないだろうかと感じています。10月の中旬には甲州種の収穫が始まり今年の仕込みも終盤を迎えようとしています。
メルローの糖度も平年並みまで上昇し、このぶどうは9月18日に収穫となりました。(撮影:9月17日)
甲州種は8月と9月の日照のお陰で着色は良好のようですが、糖度の上昇、酸の減少とともに晩腐病の発病が見られています。(撮影:10月4日)