秋晴れを待つ
秋晴れの日を期待しながら、仕込みに入ります。
いよいよ9月。ぶどうの収穫の季節を迎えました。今年は4月、5月と低温傾向が続き、また梅雨末期には長雨となりすんなりとは行かない季節が続きました。8月上旬は太平洋高気圧の影響で夏らしい天候が続きましたが、中下旬になると不安定な空模様となり、連日のようの激しい夕立となりました。なかなか天候が定まらず、曇天や夕立の合間に晴れ間が拝めるといった状況が続いていました。
日照時間も統計上は平年並のようですが、実感としては「肝心な時に照らなかった」ように思え、多くの品種で糖度の上昇が遅れています。また一部のメルローやカベルネソービニオンでは着色にも遅れが出ています。シャルドネでは雨による裂果や晩腐病などが発生しており、同様の障害が他の品種でも見られています。また収穫が10月以降となる甲州種も糖度の上昇や着色が遅れており、梅雨末期の長雨や8月下旬の雨の影響で晩腐病などの発生が予想されます。9月に入ってからようやく安定した青空が続くようになりました。いままでの遅れを取り戻して充実した果実を得られるように畑を見回りながら、仕込みの準備に追われています。
甲州種も少しずつ色づき糖度が上がり始めています。(9月3日撮影)
メルローも糖度の上昇と共に鳥の攻撃にさらされるようになってきました。(9月3日撮影)