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174January 1, 2011 | 08:50 AM
ワインがあるゆたかな生活に

新年あけましておめでとうございます。本年も機山ワインをよろしくお願い致します。昨年2010年は皆さんにとってどのような年だったでしょうか。夏の猛暑を思い出す方も多いことと思います。この欄で何度もお伝えした、ぶどうのベト病被害が頭から離れることはありませんでした。収穫後に得られた様々な情報を元に、来年は健全な果実を充分に得られるよう進めていきたいと思っています。
経済状況の影響か、売れ筋ワインの低価格化が著しく進んでいるといわれています。先行きの不安から支出を切り詰める傾向になるのは致し方ないかもしれません。安いワインだって結構楽しめるし、ワインがなくても生きては行ける。ワインは嗜好品ですからさまざまなとらえ方があるのは当然でしょう。しかし、食事を取りながらワインを楽しむことは、部屋に絵画や花をかざるときの心持ちに似てはいないでしょうか。どちらもなくても機能には差し支えありませんが、生活の中にある種の豊かさややすらぎをもたらしてくれるものです。私たちのワインが単にアルコール飲料であるだけでなく、皆さんの日常の暮らしの中で何らかの意味合いをもつ存在になればと願いながら、今年もワインを造っていきたいと思います。