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145July, 2008
梅雨明けを待つ

梅雨明けが待ち遠しい毎日です。

雨の季節ももう少し、うんざりするような暑さが続く日が待ち遠しくなってきました。先月上旬に梅雨入り後は曇りや雨がちの日が多くなり、5月下旬の不順な天候の影響と合わせてぶどうの結実に影響がでたようです。シャルドネやメルロー、甲州種などで結実が思うように進まなかった花穂が見られました。その後中旬には梅雨の晴れ間が続く期間があり、この時期の畑での作業、新梢の摘心(伸びすぎたツルを切り縮める)や房へのカサ掛けなどの作業をこなすことが出来ました。このような作業ももう一息と思えた下旬には梅雨前線の影響で雨が降り続き、結実不良を起こした花穂や幼果にベト病が発生しました。この時期にはつきものの病気ですが、ここ数年はちょっとした悪天でも発生が多く見られ悩まされることが多いのですが、今年もまた例年と同じ様な状況となってしまいました。薬剤散布による防除なども適宜行いますが決定的な効き目を期待できるものではなく、罹病した部分は見つけ次第切り落としていくなどの地味な作業をコツコツと進めるしかありません。
下旬には激しい雨はみられなくなりましたが、6月の降水量は平年より大幅に多かったようです。今月の下旬頃からは実も柔らかくなり色付きが始まるベレーゾーン期に入り、いよいよぶどうの成熟の最終段階に入ります。7月の天候はこれ以降の成熟に大きく影響しますので、早く梅雨が明けて安定した晴天が続くように祈るばかりです。

棚の上も下も緑に覆われてきました。(シャルドネ:6月28日撮影)
果粒も大きくなりいよいよデリケートなシーズンを迎えます。(シャルドネ:6月28日撮影)
棚の下に鳥の巣を発見。巣の中に卵を見つけたことはありましたが雛を見ることが出来たのは初めてです。今回は親鳥もしっかり観察。図鑑で調べたところ「カワラヒワ」のようです。(撮影:6月28日)
ぶどう園で仕事をしていると色々な生き物に出会います。(7月2日撮影)