甲州は平年の6割程度に
今年の仕込みもどうにか終えることが出来ました。
早くも11月。朝晩の冷え込みが季節の移り変わりをしっかりと知らせてくれるようになりました。10月は体育の日の連休あたりから甲州種の収穫が始まりました。10月に入ってからも天気はなかなか安定せずに、いつものように天気予報とにらめっこでカサマークにやきもきさせられるような日が続きました。甲州種では9月から発生が続いていた晩腐病が10月以降も拡大を続け、またベト病などの発生の影響により葉が落ちはじめてしまうような畑も見られました。機山ワインの自家農園の甲州種は開花期の天候不順の影響と晩腐病の発生などにより、例年の6割程度の収穫に留まりました。生食用も含めぶどう全般に「今年は例年の7割程度の収穫」との声が巷では聞かれていましたが、いままで経験したことのない予想以上の収穫減には驚かされました。果汁の糖度は平年並みかやや低めでしたが、7月から8月中旬の充分な日照がフレーバーの充実をもたらしているのではと密かに期待しています。
甲州種の収穫の後に自家農園のカベルネソービニオンを収穫しましたが、こちらも大幅な収穫減となりました。様々な障害に悩まされましたが、発酵もほぼ終え今月中にはタル詰めの作業などにかかる予定です。