Vol. 186

日本が大きな災害に見舞われた2011年が終わり、新しい年を迎えました。
何気ない日常の喜怒哀楽が、どれほど尊いものかを改めて思い知らされた一年でした。被災し苦しみや悲しみの中にいる人達に対して何が出来るのか、多くの皆さんと同様に自問しました。非常時にはワインは役に立ちません。衣食住、生きるために必要な基本となるものが足りた後に必要とされるものでしょう。しかし、被災した人達、地域もいつか必ず日常が戻ってくると信じます。全てが元通りにはならないかもしれない、とてつもない時間がかかり、多くの労苦を強いられるかもしれない。一杯のワインが、平穏なひとときに供せられ一日の労働をねぎらう、その時まで淡々とワインを造り続けるのが、私たちの役割と考えます。

本年もよろしくお願いします。